« 21回目の開催 | トップページ | 疲労の蓄積か »

LRTを巡る久しぶりの議論

5398_2

つい先日のことだが,学芸出版社から「ストラスブールのまちづくり」という専門書が発刊されているのだが,JR京都駅前の居酒屋で,この本の著者であるヴァンソン藤井由実さんにお会いする機会があった。

フランスと沖縄の両方にお住まいで,関西にもこれまで何度か訪れているヴァンソン藤井さんとは,彼女が来阪のたびに声をかけてもらい,これまでも何度か会う機会があったのであるが,いつも仕事と重なって涙をのんでいた。

しかし,今回はそれがようやく実現したという訳である。

そして,小生も加わる「関西LRT実現研究会」のメンバーと,久しぶりに日本における,関西におけるLRTに関する討論で大いに盛り上がった。

よくよく考えてみると,1997年に「全国路面電車サミット97 in 岡山」開催をきっかけにして,LRTのことに本格的に関わりだしてから,何と16年もの歳月が経つ。

小生にとっては,本職の仕事で,真剣にLRT導入をめざして頑張った時期もあったが,それ以降もわが国ではいろいろな試みが行われてきており,富山市の特殊例を除けば,未だにLRTは実現していないといって良いだろう。

いろいろな都市で,今もLRT計画は進行中ではあるが,世界的にはLRT新設が都市再生にとって当たり前の今,わが国では一つもまともなLRTが実現していないというのは残念だと言わざるを得ない。

それこそ専門家や国の役人が一生懸命になって,15年間もの間LRT普及を説いてきているわけだが,決定的な成果が上がっていない。

その昔,小生もLRT導入に向けた新しい法制度を作るために、「全国路面電車ネットワーク」という組織の一員として,それなりに頑張った時期もあったが,結局は新しい法律が小生の訴えた内容どおりにはならず,国は「交通基本法」という名で,交通政策の理念だけは盛り込んだ法律を創設しようとしているのであるが,小生はそんなものを作ったとしても,今の日本でLRTを導入できる世の中に変わるとは到底思っていない。

LRT導入に向けて大切なのは理念だけではなく,実際に事業を実行すべき者がやらざるを得ないと思えるような制度を作ることである。

小生は,最近になって道路整備に携わっているわけだが,現場の第一線で仕事をしてみて,全国で道路はどんどんできるのに,LRTをはじめとする基幹的な公共共通は全くできていないという事実と理由がはっきりとわかってきた。

この15年間で,道路とLRTの間における,整備されたか整備されなかったかの差は,まさに歴然である。

日本の都市は,どういった方向に進化していこうとしているのか。
そして,日本の人々は,いったいどういった生活をめざそうとしているのだろうか…。

久しぶりに,いい議論ができて,心地よいひとときであった。

|

« 21回目の開催 | トップページ | 疲労の蓄積か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40387/57455153

この記事へのトラックバック一覧です: LRTを巡る久しぶりの議論:

« 21回目の開催 | トップページ | 疲労の蓄積か »